今週の日曜日に、〈対話法〉のワークショップを無事に開催する事ができました!
当日は予定していた定員20名が満員になり、遠方から足を運んでくださった方や親子で参加してくださった方たちなど、皆さんの熱い思いが感じられました。
〈対話法〉とは、講師の浅野先生が考案した、コミュニケーションの技法です。
そのルールはとてもシンプルで、必要に応じて「自分の考えや気持ちを言う(反応型応答)前に、相手が言いたいことの要点を、相手に言葉で確かめる(確認型応答)」というもの。
通常の会話では、私たちは相手が言った事を自分の価値観や思い込みで解釈してしまい、わかったつもりでいても相手の意図とは異なる理解や対応をしてしまう事がありますが、「確認」をはさむ事で、トラブルの多くを防ぐ事ができる。という内容でした。
発達の凸凹を抱える持つ私たちは、脳の構造の違い上、定型の人と考え方や受け止め方が違っているため、トラブルを起こしてしまう事がよくあります。
私も、指示を受けた時に「わかりました」とその場では言ってしまうのですが、実際やってみると、相手の期待していたことと違う事をしていたようで注意されたり、はたまた、悩み相談を受けて自分ではベストな返答をしたぞ!と思っても相手は困惑した表情を浮かべていたり・・・など結構失敗を重ねていました^^;
でも、定型の人(多数派)の指示や話を確認しないで、発達凸凹(少数派)特有の「自分ルール」で解釈して行動しちゃってたから、自分は正しいことしてるつもりでも人間関係がうまくいかなかったんだ!と気付いてからは、確認型応答を意識するようになり、トラブルも減ってきた気がしています。
また、私は「相手の気持ちを100%理解しなければ!」「空気を読まなくちゃ」という思い込みが強かったためうつになった経験もあるのですが、「人の気持ちなんて完璧に分かるわけない、分からないからこそ確認すればいいんだ」と考え方を変えられた事で対人関係の恐怖から楽になる事ができました。
そんな実体験もあり、確認型応答を意識しようという〈対話法〉の考えを同じような悩みを抱える方たちと共有できたら、みんなの役にたてるのではと思い、今回のワークショップを企画したわけです。
実際開催してみて、発達凸凹の方が多く集まる会の特性ゆえか予想以上に質問や意見の交換が活発になってしまい、予定していた練習の時間を多く取る事ができず、主催者としては若干ハラハラしていたのですが、浅野先生の優しいお人柄もあり、みなさん参加してよかったと言ってくださり嬉しかったです。
講師の先生をお招きしてワークショップを行うのは今回が初めての試みで、進行等で至らぬ点が多々あったかもしれませんが、浅野先生、ご参加いただいた皆様どうもありがとうございました。
ゆいまーるが現在行っている定例会の「ココロカフェ」は「言いっぱなし、聴きっぱなし」を大切にしているため今後もスタイルを変える予定はないのですが、別の機会に〈対話法〉の練習会ができたらいいなと思っています。
■お知らせ
大人の発達障害や精神疾患で生きづらさを持つ方たちの集い
第8回ココロカフェin足利
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日時:2015年10月4日 13:00~16:00
場所:足利市民活動センター 2F
参加費:200円
お申込、お問い合わせ:こちらから(こくちーず)
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前半は「言いっぱなし、聴きっぱなし」で話したい方が自分の気持ちを自由にお話いただけます。(秘密厳守、批判やアドバイスは禁止)
後半は茶話会形式でフリートークを行います。利用できる地域の社会資源や福祉サービスの情報交換等も行っています。
途中入退室もOKな自由な集まりです。
どうぞお気軽にご参加ください^^